守られし寵妃







「おめぇ、マジで何者だ?」

「ただの女子高生ですけど?」

「ただの女子高生がこれだけの殺気出せるわけねぇ」

「・・・はぁ。しつこいなぁ」



コイツ。
マジでしつこい。
こんな事なら、看病になんて来なけりゃよかった・・・。
今更、後悔してる自分が悲しい。



「・・・っん・・・・」



総長様が短い声を上げた。


あたしは、総長様の額の上あるタオルを氷水の入った桶に入れて絞る


それを総長様の額の上にまた置いた。