守られし寵妃






「・・・っい。おいっ!何でてめぇがココに居んだよ!!」



まだ、寝ぼけてるあたしの頭に響いてくるバカみたいな声。


「・・・・・」

「おいっ!無視かてめぇ!!」

「・・・・・」

「何とか言ったらどうなんだっ!」

「・・・うっさい」


うるさい。

なんなの?

この、馬鹿でかい声で威嚇してる男は。


あたしの事、スパイだと思ってた奴だ。



「うっさいだとぉぉ!!誰に言ってんだよっ!」


はぁ。

コイツの声頭にめっちゃ響く。




「アンタんとこの総長熱出して寝てんだから少しは静かに話したら?」


「あ?龍輝が熱だとっ!?」


「そこで寝てるじゃん」




総長様が寝てるベットを指さす。


「はぁ!?何で熱なんて出してんだよっ!?」


「・・・・はぁ。そんな事あたしに言われても知らないし」



何でって。

あたしに言われても知らないし。
それに、コイツうるさい・・・・。