守られし寵妃







「いいから、帰れ」


「熱あるやつは黙って看病されてろ!」



少し殺気を込めて言った。
少しだけだけどね。


「・・・・・・・・」




黙っちゃった。総長様。


ソファーで苦しそうにしながら横になってる総長様の額に濡れたタオルをのせ、キッチンに向かう。




そろそろ、お米柔くなってきたかなぁ?

鍋を見ると、結構お米が柔くなってきてる。
これに、溶き卵を入れてめんつゆを少し入れて・・・・・・・完成!!
黒崎家特製おかゆ!!

おかゆを、器に入れてスプーンを持って総長様のところに行く。



「おかゆ出来たから食べて」


そう言うと、目を瞑ってた総長様が目を開けゆっくりと起きた。


「はいこれ食べて」



総長様におかゆを渡す。

総長様は、ゆっくりとおかゆを食べだした。




「美味しい?」

「・・・・・・・・あぁ」



無表情だけどあたしの問いかけに答えてくれたことが無性にうれしい。


「それ、食べたらまた大人しく寝なよ?」

「・・・・・あぁ。寝っからお前も帰れ」



総長様は、そう言ってあたしを睨む。

余程、あたしが総長様の部屋にいることが気に食わないらしい。
だけどね。。。。

それくらいの眼力で睨まれたってあたしには通じないし~。