競技が終わったのでクラスの席へ戻ろうとすると





誰かが「れいらー」と後ろから呼んでいる声がした






振り返ると第1走者だった、





伊織(いおり)が今にも泣きそうな顔をしてこっちに駆け寄ってきた






「伊織ー?どうした?」





背中をさすりながら聞くと






「ごめんね」といった






きっと伊織は転んでしまったことを悔やんでいるのかな?





「大丈夫だよ!元気出して」






「で、でも、あたしが転ばなかったら1位とれてたかもしれないし…」






伊織の目から大きな雫が落ちた