それでも、キミが好きなんだ




私は窓から陸斗君が寮まで帰る姿を見つめる。


「だめ…だなぁ。」


諦める方法、
もう見失っちゃったよ。



「陸斗君が好きで好きで仕方ないんだもん…。」


私は涙を流す。



やっぱり、友達のままは嫌だった…。


けど

それ以上は望めないし。

叶わない願いなんだ。


私はどうしたら良いの?



諦める事も進む事も
できないよ…。


「…っ…」



側にいればいるほど、
好きになってしまう。


夢中になるのが怖かった。



どうしたら良いか
分からない…。


ただ、
好きでいるだけ。



ただ、想うだけ。


それしか私には
できないんだ。






――翌日。


「おはよう!」


「お、美鈴ちゃん…復活!」


学校に行くと、浩太君が笑って言う。


「復活したよ!ありがとう、浩太君。来てくれて。」


「いえいえ!美鈴ちゃんは元気が一番さ!」