いつもより優しい表情、
いつもより優しい声。
陸斗君は優しすぎるよ。
友達の私にも。
「じゃあ、そろそろ帰るな。」
私が夕飯を食べ、薬を飲み終わると、陸斗君が言う。
「きょ、今日はありがとうね。陸斗君!」
「いえいえ。桜沢が元気になって良かった。」
「また明日ね。」
「おぅ。」
陸斗君は帰ろうとする。
だけど
「あ、あのさ!桜沢…」
「ん?」
陸斗君は私に何か言いたげ。
「何かあったら…俺を呼べよ。お前は誰かに頼るべきだ。」
「陸斗君…」
「お前は危なっかしいからな。ほっとけない。」
「ありがとう、陸斗君。」
私は笑って言う。
すると
「じゃ、じゃあな。」
「ば、バイバイ。」
陸斗君は私の部屋を出た。
陸斗君…。


