お葬式、火葬…
全てが終わった。
琉祈は小さい箱に納まった。
親族控え室で凌央と帰る準備をした。
凌央はいつも活発なのに、今日はとても静かだった。
『凌央?』
『にぃに』
凌央は琉祈の遺影を指差した。
『凌央?
にぃにね、お空にいっちゃった。
もうしばらくの間会えない。』
『ばいばい?』
『うん、ばいばい』
『やぁーよ…。にぃにアーパーマンする』
『凌央?にぃに夢で会えるよ?』
『ゆめ?』
『うん。凌央がねんねしたら』
『ねんねする!』
そう言って抱きついてきた凌央。
涙が止まらなくて…
凌央が愛しすぎて…
凌央を抱き締めてしばらく泣いてしまった。
『塚本?家送るよ。』
『全部してもらって、ありがとうございます。』
『おぅ。気にするな!
凌央ちゃん、おうち帰るか!肩車してあげる!!』
『ほんと?』
そう言って私の腕の中から、先生の腕の中へ走っていった。
『んなら安全運転で行きます!』
『ははっ!
お願いします!』
琉祈…
笑えたよ?
寂しくて辛いけど、凌央と一緒に
前向いて歩いていくね?
心のなかで、あなたと一緒に…