アルバイト

「…くっ。」

男が苛立った表情になる。

「どうするんだ?」

タクヤが尋ねる。

「わかった。
お前らを解放する。
ただし、荷物が手にはいらなかった時はなんとしてもお前らを殺す。」

男は苦々しげに答え、拳銃をおろす。

「あぁ、荷物を渡すことは約束する。
荷物を受け止ったら俺たちに関わらないでくれ、俺たちもこのことを他言したりはしない。」

タクヤが男の目を見ながら言う。

「…いいだろう、約束しよう。」
男が頷く。

「ユウ行くぞ。
立てるか?」

タクヤがユウに尋ねる。

「…うん。」

ユウが立ち上がる。

二人は廃墟を後にする。
男は黙ってその後ろ姿を見つめていた。