30分くらい、Kパークの中を歩き回った。


そして、気づいたらもう、夕陽が沈み始め、6時をまわっていた。


「優、気分平気か?」

「ぁ、ぅん…」

あたしはコクっと頷いた。


「…観覧車、乗れる?」

「ぇ…」

「ぁー…ごめん。やっぱ、さ…優と乗りたいんだよ」

「…いい、よ」

「まじ…?」

「今日のお礼ねっ」

あたしは少し微笑んで言った。

すると、直紀は小さくガッツポーズ。

そんな直紀が、すごい幼く見えて、可愛く思えたんだ。