「待ってるよ、彼女さん」 十夜と里菜ちゃんは、 何も用事が無い限り一緒に 帰るから。 だからきっと、彼女は 十夜を待ってるんだと思う。 「だから、大丈夫!今日はありが…、」 「ごちゃごちゃうるせぇ。待ってろ」 遠くなる背中が、愛しい。 どうしてなのかな。 あたし、日に日に十夜が 好きになるみたい。 苦しくて、切なくて。 どうしようも出来ないよ。