ふたりの恋



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学校の門をくぐったところで、


【今学校に着きました】



メール送信・・・・



結局、なんであたしなのか・・って事を聞けないまま、あたしは学校に戻った。


言われた通り、報告メールしてるのに多少の戸惑いはあるけど・・


朝とは違う感情が自分の中にあるのも事実で・・・




指でそっと唇に触てみる


指とは違う感触・・・


京真の唇・・・


あたしのファーストキス・・・




思い出すだけで顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなる。




京真の彼女・・・か。



《彼女》って響きにゾクっとする。



あたしに恋愛なんてできるんだろうか・・・


今の生活に京真がどれくらい占めてくるんだろう・・・


なんか・・・怖い・・・






携帯がバイブした。



あ。京真だ。


キューーーーーーン



《京真》っていう文字を見ただけでドキドキする。




【今日学校帰りに迎えに行くから】



【はい】



あたしは簡単に返信した。






・・・【今日学校帰りに迎えに行くから】・・・



このメールを何度も何度も読み直した。



早く・・・京真に会いたい・・・かも。





あたしはまた顔を赤らめながら、教室に入った。