「・・・って事は・・処女?」
あたしはコクンと頷く。
キスが初めてだったんだから、当たり前でしょ・・・
「りさぁ・・・!!」
突然広田くんがあたしをふわっと抱きしめた。
「きゃっ!!」
あたしは広田くんの腕の中にスッポリと収められている。
男の人ってこんなにも身体が硬いんだ・・?
こんなに大きいんだ・・?
あたしは初めての感触に驚いた。
「りさ、抱きしめられるのも初めて?」
あたしの耳元で広田くんの低い声が響いて、急に顔が熱くなる。
「は、初めて・・」
「そっか・・俺、なんかわかんねぇけどめちゃくちゃ嬉しいかも」
「広田くん・・?」
「《京真》って呼べ?」
うぅ・・恥ずかしい・・・
「早く!!」
「け、京真・・??」
名前を呼んだ瞬間、あたしを抱きしめる力が強くなる。
「りさ・・・もっかいキスしよ・・」
広田くんはそう言うと、またあたしの唇にチュっとキスをした。
また、胸の奥からドキドキが溢れる。
くすぐったいような、痛い様なキューーーーンとしたモノがあたしの中から溢れてくる。
それと同時に。
昨日初めて会った人とこんな事をしてしまってる自分に驚いていた。

