月物語 ~黒き者たちの宴~




決して母が嫌いなわけではないし、薄情な人間でもない。



ただ、あちらにいても、こちらにいても変わらないのだ。



血の繋がりがあっても、どんなに想われても居場所を感じられない。



だから、離れていても寂しいという感情を抱くことはなかった。



自分は残酷な人間ではないと、言い聞かせてきた。







そういう風に造られたんだ、と。