月物語 ~黒き者たちの宴~




夢は相変わらず続いたが、赤宮での生活にはすっかり慣れた。



その代わり、最近良く考えることがある。



飛燕は、王の器に自ら志願したといった。



王の器になったことを後悔してはいないのだろうか。



彩夏は喜んだと言っていたが、本当はどう思っていたのだろう。



何より、礼自身をどう思っているのかを知りたい。



―あなたなら、本当の私を見てくれるのでしょうね。