流星ラジオ



忘れる?
海月のことを?


忘れるということは、自分の記憶から彼の存在を消し去るということだ。


――俺、羽美のこと好きなんだ。

あれよりうれしかった告白なんてない。
あれほど心ときめいたことなんてない。

その思い出も全部捨てて共に生きる価値が、この人にはあるだろうか。

海月を否定した、この人に。


「…ごめん、なさい」

胸の中に、濁った涙が溜まっていく。

このままこれが蓄積されて、溢れ出てしまえばいい。
そうすれば、みんなに自分の気持ちを理解してもらえる。


けれど所詮は夢見事。
無理な話だった。


***