流星ラジオ



それでもよかった。


彼がいつか戻ってきた時に、居場所を確保しておいてあげたい。
初めのうちはそう思っていた。

けれど月日が経つにつれ、その意見は変わる。

自分は「彼のために」待っているのではない、「自分のために」待っているのだ。


高校生の頃に付き合い始めた。
大学に入ってすぐ同棲を始めた。

大学を卒業してすぐ、彼は忽然と姿を消した。


27歳。
老いていると言うには程遠く、若いと胸を張るには少し厳しい。

そんな現状で、彼のいない生活を一からやり直すのは苦しいのだ。

5年の間、他の人にまったく心が揺れなかったと言えば嘘になる。

何人かに想いを打ち明けられる機会はあった。
青春を謳歌したいと思った。
頷いてしまおうとしたこともある。

けれどなぜか彼女はいつも断ってしまっていた。