「付き合い始めた記念」 海月がそう言いながら並んで撮った写真。 木漏れ日の中で笑う2人。 楽しくてうれしくてしかたがなかった。 *** 「それが今は、ねぇ…」 この寂しい空間を埋めたくて独り言を呟いたが、余計に虚しさが増しただけだった。 彼氏が蒸発したと聞いた周りの反応は様々だった。 別れてしまえと騒ぐ者、 腫れものに触るように接してくる者、 散々嫌味を言ってくる者。 いずれにしろ、彼を待つという彼女の選択肢に賛成する者はいなかった。