「それで、二人で駅に向かって歩いてたら…多分高校生だと思うんですけど、女の子と隆生君が歩いてて」




隆と同じ高校生の女の子…




本当に付き合ってるわけじゃなくても、周りの人にはきっとカップルに見える




「それで俺、次の日に隆生にその女のこと聞いたんすけど、何でもないって言って…」




“何でもない”って、よけい信じられなくなるよ




「あっ、ごめん。私もう行かなきゃいけないから…じゃあね」




「あっ香織さん」