調子に乗りすぎたと思って,恥ずかしくて下を見ていた顔をあげた。 目が合うと,香山さんはニコッとした。 「…じゃあ…5時…で平気?」 『うん,いいよ。駅のベンチにいればいい?』 「うん!!」 そうすると,ちょうど降りる駅のドアがあいた。