「僕、ずっと‥怖かった。
痛いし‥怖いし‥辛いし、悲しかっ‥た」
それは香山君の悲痛な心の叫びだった
今まで溜め込んでいたすべてを話だす
「はじめて‥君たちに、呼び出、されたとき‥あぁ、“またか”と思った。
“中学の繰り返し”
“抵抗するのは無駄”
ずっと‥そう思って、黙って、殴られ‥続けてた」
「だけど‥池田君、と会って‥
俺は、抵抗して、いいんだって‥抵抗しなきゃ、いけないんだって‥知れた」
「お前が抵抗なんてしたところで無駄だがな」
「どう、して‥俺なんだっ」
今にも泣き出しそうな顔
震える体を誤魔化すように膝の上で握った拳
本当は側に行って
“大丈夫”と言ってやりたいが
これは香山君の問題で
俺が手出しすることは出来ない
俺にできる事はただ見守る事



