────────────
─────────
────


30分が経ち、冷蔵庫からロールケーキを取り、切っていく咲弥。



『切る?』


「うぅん…咲弥が切って?」



私は人差し指をちょっぴり切ってから包丁が怖い…

笑えるけどね──。



『そか』



そう言いながらたんたんと全部同じ幅に切っていく咲弥。



それをさっきのテーブルに持ってきて、ソファーに座った。



『はい』



花柄のお皿にロールケーキを3個とフォークを渡してくれた。



「ありがと☆」



あ~、食べるのがもったいな。

あ、そうだ!

と、同時に携帯を取り出した。

そう、つまり、写メを撮ったら思い出にもなるし♪



『笑える』


「だって、食べるのがもったいから…」


『お前らし』



笑いながら言う咲弥。



それを聞きながらロールケーキを色んな角度から撮っていく。