けど、どんなに俺が話しかけても、どんなにしつこくても、ダメな奴がいる。

俺に伝わってくる感情は敵対心。
拒絶の言葉。
無表情の顔。


同じクラスメートの女子。





3年A組、出席番号1番。

愛澤メイ。





俺は彼女に心を開き、クラスの奴らと仲良くして欲しくて、今彼女に奮闘中。

彼女は3年になって初めて知った。
自己紹介の時、



『愛澤メイです。これからよろしくお願いします』



トップバッターで無表情に淡々と言って退けた。
クラスは微妙な空気に包まれ、俺は悟った。


ああ、あの子浮くかもしれない。
何とかしなきゃ。

と。