佐々木先生って……ウチの担任じゃんか!!
え!?ちょ、ちょっと待って!?もしかしてこの人……!

俺は女の人を上から下まで眺めた。
うん、めちゃくちゃ外国人だ。
髪は金髪だし、瞳青いし、スタイルよくてセクシー……って何考えてんだ俺!!

ポイントはそこではなくて!
つまり、俺が言いたいのは佐々木先生との三者面談が今日あって、保護者のこの女の人と俺が思い当たるその子供であろう生徒が似ても似つかないということだ。



「知ってますけど……」

「その先生と面談するのよ。子供も待ってると思うからもう行くわ。教えてくれてありがとうね君」



女の人はニコッ綺麗な笑顔を向けて職員室に歩き出す。
俺はその去り際に確信しながらも、急いで聞いた。



「あの苗字、なんて言うんですか!?」



俺の質問に女の人は足を止め、少し何か考えた素振りを見せてから答えた。



「愛澤です」