キマイラ




『あ……』

「ん?どうした?」



愛澤さんは何かに気づいたように廊下側を見た。
廊下側の壁は窓になってるため、廊下が見える。

何かあるの?
と言おうとしたら……。


ダッダッダッダッダッ!


すごい速さで走る音が聞こえてきた。

足音は近づいてきて、気づいた時には目の前のドアが開かれた。



「あ、はや……」
「メイ!今すぐ来い!!」



早瀬がものすごく焦った顔して教室に入ってきた。
俺の言葉遮ったな。