こいつの隣か…。 はぁ、とため息をはく。 ただでさえ"婚約者"というめんどくさくて関わりたくないような関係なのに、どうして学校でまで関わりを持っちゃう訳!? もう一度、さっきより大きいため息をはくと、頬杖をつき、窓の外を見上げた。 幸い、1番窓際の席で、日当たりも風通しもよく、視界が開けている。 空に浮かんでいる雲をぼーっと見つめていると、控えめに声をかけられた。 .