嫌いなあいつは婚約者



「ままっ!!」
「母さん!!」



美人な女の人と目が合う。




「あ、こんにちは。隣に引っ越して来た酒井です。よろしくお願いします。」





あせって、でも、一応挨拶をする。





「瑠璃姉ちゃん、迷子になってたから俺らが案内してやったんだー!」



「えらい?」ときく2人に「偉いわねぇ」と頭を撫で、家の中へ入れたユウくんたちのお母さん。




私と目をあわせると、ゆっくりと口をひらいた。










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