「それじゃあ、行ってくるね、父さん!!」 こうして私は家を出た訳だけど…。 見事迷子になりました。 途中まではずんずん進めたけど、今は人っ子一人通らないような道に佇んでる。 ここらへんに詳しい人なんて友達にいないし、 ましてや、人も全く通らない。 仕方ないから引き返そうとしたとき、後ろからトントンッと背中を叩かれた。 「お姉さん、迷子?」 .