嫌いなあいつは婚約者




映画を見てから、軽食としてファミレスに寄る。


そこで、さっき見た映画の話を中心に喋っていると、いつの間にか外は暗くなっていた。








「今日は楽しかった!」



にこにこと笑う早川さん。


言うなら今しかないよね…。

今までにないほど跳ねる心臓を無視して、大きい深呼吸をすると、早川さんを見つめて言った。





「好きです!付き合って下さい!」









正直、フラれる確率のが高そうで怖い。

震える唇を噛むと、私の視界に写る景色が黒一色に染まった。











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