嫌いなあいつは婚約者



快くOKしてくれた早川さんの笑顔を見て、私は決意する。



今度の日曜、告白してみせる!











精一杯おめかしして、普段着ないような可愛い服を着る。



30分前に待ち合わせ場所に着くと、心を落ち着かせるために深呼吸をする。





何回かしていると、トントンと肩を叩かれた。







「ごめん、待った?」

「え?」



振り向くと、早川さんが。



時計に目をやると、まだ約束の25分前。


緩む頬をこらえつつ「大丈夫です!」と答えると、映画館に向けて歩き出した。











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