>>瑠璃


退院してからというもの、べったりと、何故か懐いてくれた幹也くん。


べったりし過ぎだと由紀に怒られてるけど、私としては本当の姉弟になれたみたいで嬉しい。





そんな幹也くんが留学先に帰ると言ったため、私たちは見送りに空港にいた。







「お別れか…」

「でも、来年には帰るし!そしたら、瑠璃とまた一緒にいれるな!」



「そうだねー!」



にこにこと笑って話す。


それに由紀は不満そうだ。



そんな由紀を横目で見た幹也くんは、私に顔を近付けて言った。





「兄さんとお幸せに。」











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