それが松田の舌だと気付くのに時間はかからなかった。



逃げる私を追いかけるように、松田の舌が私の口の中を駆け回る。






ほんとに限界だ…と思ったとき、それを見計らったかのように松田との距離が離れた。






「っ、な、何いきなり!?」



ばっと距離をとった私は、口を押さえながら聞く。



松田は少し染まった頬で、でもなんとも思ってないような顔をして私を見ていた。










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