「えぇ!?解消しちゃったの!?」
たまたま日直で早く来てた水菜に、今朝仲直りしたことと婚約解消したことを伝える。
「……うん。でもいいんだ!どうせこのまま解消せずにいたとしても、真巳先輩がいるし、いつかは必ず婚約解消しなきゃならなかったもん。」
「……真巳先輩って?」
「松田の彼女。」
それを聞いた水菜は、少し放心した後、ぷるぷると拳を震えさせた。
「………松田くん、彼女なんていないって言ってたのに…っ!!
ちょっと話聞いてくる!!」
「待ってっ!!」
慌てて止める。
「もう、いいの。」
「………瑠璃…。」
微笑む私に、水菜は困ったような顔を浮かべた。
.