「松田くん、彼女さんは?」



「………は?」




彼女?誰だそれ。


「俺、彼女なんていねーよ。」




そう返すと、荒川はホッとしたような顔をして、今度は真顔を解いて、笑った。

「……そう。ならよかった!
応援するから!瑠璃のことよろしくね?」



「任せとけっ!」


お互い笑って、俺は教室を去った。







それからの荒川はほんとに俺に協力してくれて、あいつが風邪を引いたときにも俺に看病に行ってやれとメールが送られてきた。







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