正直、自分でも分かっていた。 今謝らないと、取り返しがつかなくなるかもしれない。 もう松田との関係が終わってしまうかもしれない。 頭では分かってはいるものの、プライドやら意地やらが邪魔をして何もできないでいる。 何もする気が起きず、ホームルームでの文化祭の出し物についての周りの談義を聞きながしながら、何度も深い溜息をはいた。 .