side紫音


隣では無邪気に話をする絵梨子。
「紫音の分も作ろうか?」
この一言で俺の思考回路は止まった。
ある女の子が絵梨子と被った。
それは俺の元カノの真由香。
俺は真由香を愛していた。
今は…分からない。
だけど、絵梨子と真由香はどこか似ているんだ。
それが俺の辛い過去をよみがえさせる。
絵梨子、傷付けてごめん。
けどこれだけは信じて?

俺はちゃんと君のコトが好きだったよ。
今も愛してる。