とりあえず、謝らないと。
「ごめん。悪気は無いんだ...」
頭を下げて謝った。
すると彼女は「顔あげて?」と優しく言った。
顔をあげると、そこには優しく微笑んでいる彼女がいた。
「マネージャーやり始めて、周りの女の子が背の高い子ばかりだったから、少し気にしてたの...」
「怒ること無かったよね」と気まずそうに笑った。
マネージャーって...、
凄く優しいんだな!!
それに、新人つってもプロ。
一般人の女の子とは、意識もちがうし。
まぁ、このままじゃ俺の気が済まないから、「なんかして欲しいことある?」と聞く。
「別に、そんなの良いって...」
「俺が悪いんだから、気にすんなって」
そう答えると、「う~ん...」と彼女は考え始めた。
そして、何かをひらめいたかのように、ポンっと手を叩いた。

