このことが頭の中で渦巻いたまま、次の日になり家を出た。
浅峰高校は芸能人とかたくさん通ってるけど、出待ちとか無いんだよな...。
俺等が、人気無いとか?
一応、変装としてメガネ掛けるけど。
たまに、変装するほど人気あんのか?
って不安になるけど。
雑貨屋の近くを通ると、女の声がした。
「このマグカップ可愛い~♡」
ショーウィンドウを覗いている彼女。
そんな彼女の頭に顎を乗せる。
「へぇー、女ってこういうのが好きなんだ」
「誰っ......、凌?!」
彼女は、驚いて素早く俺の方を振り向く。
「登校中は寄り道しちゃダメだろ? マネージャーさん♪」
「うわああ」と声にならない声を出す彼女。

