撮影が終わり、スタジオを出る。
すると玲王が、いきなり私の肩に手を乗せる。
なに??!
そして、私の耳元で囁いた。
「俺等に...、惚れた?」
玲王の顔を見ると、意地悪そうな顔をしてた。
「ばっ、そんな訳...、無いでしょっ?!」
唐突に聞かれて、顔が火照る。
心臓なんか、バクバク鳴ってる。
「あれー? 楓、顔赤くない?」
ニヤニヤと陽斗は笑う。
赤くなんかないし!
...このドキドキは、みんながイケメンなせい...。
絶対に、好きになんかなってないし!!
...ときめくぐらいは、ルール違反にならないよね?

