【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~




ちょ、こんなときに喧嘩なんてっ......



止めようと2人に近づく私よりも先に、玲王が。




「お前等、さっきからうるせえんだよ! 喧嘩するなら、余所でやれ」



とただでさえ低い声をもっと低くさせて、睨むような目つきで言った。





「そんな怒ること無いだろ?! 玲王だって、不安なくせに!!」




一瞬、怯んだ陽斗が言い返した。




止めようにも止められないこの喧嘩。




由樹を探すも、この部屋にはすでに居ない。




どうしようと色々考えるが、こんなときに限って良い案が浮かばない。





もう止められないかと思うと、涙がこぼれそうになる。