郁斗はすぐに俺の元へ駆け寄った。 そして、彼女を俺から引き離した。 郁斗は、この光景が信じられなくて呆然と立ち尽くしていた。 郁斗の声を聞いたメンバーやスタッフが、楽屋へ集まった。 由樹が俺にパーカーを羽織らせる。 そして、女性のスタッフに押さえられている彼女に由樹は。 「どうして...、こんなことを......」 みんなが彼女の言葉を聞こうとした。 すると彼女は、俯いていた顔を上げ嘲笑う。 「だってアイドルよ? 利用価値があるし、手に入れたいじゃない」