彼女は、俺と鼻が当たるぐらいの距離に顔を近づけた。 そして、俺の服を脱がそうとボタンに手を掛けた。 すぐそばに携帯があったから、写メるつもりだったんだろう。 助けを呼ぼうにも、声を出す力が無い。 彼女の思いのままにされるのかと思い、助けを呼ぶことを諦めた。 首筋に彼女の唇が触れる。 「...な、にやってんだよっ!」 怒りが込められた声が響く。 彼女の俺の服を脱がす手が止まる。 声がするドアの方へ目を向けると、 そこには、郁斗が居た。