「いいえ、写真をほったらかしにした私も悪いわ...」 お母さんが深く溜息をつく。 「ぼく、命をもって償います...」 と、どこから持ち出したかわからないが、包丁を取り出し、つばをのむ井上さん。 「わーっ、はやまんな!」 「切腹なんて、以外の古典的だな...」 「関心してる場合か凌!」 陽斗と凌が慌てて、包丁を奪う。 ぐすぐす、と洟をすする井上さん。 場に重たい空気が流れる。 「――――なんだここは。お通夜か?」 「まーま」 その場の空気を切るように聞こえた、大好きな大好きな声。