「――――それにしても、この記事にある〝内部告発”ってなに?」
社長室にあった椅子に腰かけ、和香さんが買ってきた雑誌に目を通す。
郁斗が真剣な顔で口火を切る。
確かに、あたしたちは十分注意したし。
こんなプライベートな写真が出回るはずがない。
「ずびばぜん...っ...」
目線を移すと、そこには瞳からぼろぼろと涙をこぼす
井上さんの姿があった。
「ぼくが、僕が配送する封筒をまちがえたんです...っ。...よく中身を確認しないまま...」
「井上は、その日刊エンタメ新聞社に特集に使用される写真を配送するはずだったのです。...それが、ちがう封筒を送ってしまい...」
唇をぎゅっと噛みしめ、涙を流す井上さんを擁護する和香さん。
「ぼくが、悪いんです...本当に、本当に申し訳ありませんっ」
上半身を深く折り曲げ、深く謝る井上さん。

