こんな状況でものんきな彼らはすごい。 「楓!」 ひときわ大きな声であたしの名前を呼ぶ。 「お母さん!」 すぐに駆け寄ると、お母さんは手を広げて抱きしめてくれた。 「大丈夫?」 この一言には、いろいろな意味が含まれている。 何もおかしなことはない? 玲王や奏音は平気? 楓は、無理してない? 「...うん、大丈夫」 そう答えると、目を細めてそっと頭を撫でられた。