「楽しそうじゃん! なぁ~」
頼むよ~という気持ちを含んだ瞳で聞く。
「う~ん」と唸る凌。
お願いだから、頼むから......ね?
顔には出さないけど、声には出さないけど
心の中で必死に願う。
凌は玲王へ目線を向け。
「別に良いんじゃね?」
静かに答えた玲王。
ウソウソウソーー!!
「よっしゃ! お化け屋敷~♪」
楽しそうに鼻歌までしている陽斗とは反対に、イヤな汗が背中を伝う。
あのー.........。
私、お化け屋敷とか幽霊とかホント苦手、ムリなんですけど......。
後で後悔した。
陽斗の笑顔に負けずに、言えば良かったぁ......。
時既に遅し。

