「これ、やるよ」
そう言って、手に乗せた。
何だろうと思い、中を見る。
「......これって...」
袋の中から取りだしたものは、belloで見たテディベアのキーホルダー。
可愛くて欲しかったけど、お金の都合で買えなかった。
「買ってくれたの?」
信じられないことだったから驚いた。
すると玲王はニッと笑った。
「貢ぎ物」
「貢ぎ物?」
そう言えば、今朝言ったっけ......
許して欲しいなら何か貢ぎなさいって...。
ということは、私のこと考えて買ってくれた訳じゃないんだ......。
少しは期待したのになぁ......。

