「へぇ~、以外だなぁ玲王にこんな趣味があるとは~」
プププと笑う。
「違うし!土産だよ、土産!」
土産かぁ......。
誰か他の人を思って渡すんだろうな...。
チクンと心が痛む。
「楓は、何か買ったのか?」
「へっ?あ、まだ何も......」
「やっぱり、こういうところって好き?」
「可愛いものがたくさん置いてあるお店は好きだよ」
「ふーん」と納得した様子。
誰かを想ってるんだ......。
私はマネージャーだけど、玲王が好きなんだよ......。
でも、この気持ちを伝えれば私はもうマネージャーでいられない。
伝えたいけど、伝えられない。
伝えて玲王の気持ちが変わる訳でも無い。
けどね、玲王が他の人を想うそんなところは見たくない。

