「どうやったら許してくれる?」
「さぁ?
私のこと知ってるなら、色々と貢げば?知らないだろうけど」
冗談だけど、許す気は無いよ?
「知ってる」
海を真っ直ぐ見ながら静かに言う。
少しときめいた。
「何を?」
「バカなのに強気で、考えなくて良い心配もするし」
それって、私の悪いところばかりじゃん!!
ときめいた自分がバカみたい。
頬を膨らます。
「......でも、それ以上に仲間のことすげぇ大切にしてくれる」
海へ向けていた視線を私に向ける。
ドキッ......
吸い込まれそうな漆黒のキレイな瞳で見つめる。
ドキドキして我を忘れそうになるから...。
「それって、何の貢ぐヒントにもなってないじゃん」

