【完】SHOOT~あなただけのマネージャー~





「そっかぁ......玲王くんにねぇ......」



泣いていた理由を私から話した。


繭さんに優しく抱きしめられると、自然に話した。



「それで、楓ちゃんはどう思った? 
玲王くんのこと好きだったから受け止めた?」



ううん...違う......。


首を横に振る。



「一言で言えば......怖かった...」



いつもの私をバカにするように接する玲王じゃなくて。



いつもの優しさも無くて。



知らない玲王が居て。



どうしてこんなことしたのか、頭が全然追いつかない。



そんな私の状態に気づいたのか。



「深く考えなくて良いわ。
男ってそんなもんよ」



優しく包み込むような笑顔で私を見る繭さん。




「...はい...」



頷くことしか出来なかった。