「ははっ......大嫌いか......」 楓に叩かれた頬を手で触れる。 凄く痛かった。 でも、その痛みは頬ではなく 俺自身の心が痛んだ。 「だせ......嫉妬して楓に酷いことしちまった......」 くしゃと髪を触る。 暗く静かな部屋、響くのはテレビの雑音だけ。 でも、これでいいんだよ、な。